バスが一日乗り放題!「美瑛・白金1日フリーパス」で叶える、おトクで自由な絶景旅
目次
01
概要紹介
北海道・美瑛。なだらかな丘陵が「パッチワーク」のように広がるこの地は、6月から8月にかけて最も鮮やかな季節を迎えます 。
作物の緑、小麦の黄金色、そして7月にはラベンダーの紫が大地を彩り、訪れる人々を魅了して止みません 。この美瑛観光において、今や世界的な人気を誇るマストスポットとなっているのが「白金青い池」です 。
北海道の観光計画を立てる際、多くの人が直面するのが「移動のハードル」です。美瑛駅から青い池までは片道約17km 。レンタカーがあればスムーズですが、ハイシーズンの美瑛は交通量が増え、不慣れな道での運転や駐車場の混雑にストレスを感じることも少なくありません。 タクシーを利用すれば、美瑛駅から青い池まで片道5,000円以上、往復すれば1万円を超える出費となります。
そんな悩みを一挙に解決し、旅の価値を劇的に高めてくれるのが道北バスの「美瑛・白金1日フリーパス」です。
この記事では、この美瑛・白金フリーパスをフル活用して、神秘の青い池から源泉かけ流しの白金温泉、さらには駅周辺の絶品カフェ巡りまでを網羅した、「バス旅モデルコース」をご紹介します。重い荷物や運転のプレッシャーから解放され車窓の景色を眺めながら美瑛の空気感に浸る。そんな「スマートな旅」がここから始まります。車窓から流れる日本一とも称される「白樺街道」の景色を眺めながら、自分だけのペースで好きな場所に降り立ち、北の大地の息吹を肌で感じる、贅沢な体験が始まります。
北海道の観光計画を立てる際、多くの人が直面するのが「移動のハードル」です。美瑛駅から青い池までは片道約17km 。レンタカーがあればスムーズですが、ハイシーズンの美瑛は交通量が増え、不慣れな道での運転や駐車場の混雑にストレスを感じることも少なくありません。 タクシーを利用すれば、美瑛駅から青い池まで片道5,000円以上、往復すれば1万円を超える出費となります。
そんな悩みを一挙に解決し、旅の価値を劇的に高めてくれるのが道北バスの「美瑛・白金1日フリーパス」です。
この記事では、この美瑛・白金フリーパスをフル活用して、神秘の青い池から源泉かけ流しの白金温泉、さらには駅周辺の絶品カフェ巡りまでを網羅した、「バス旅モデルコース」をご紹介します。重い荷物や運転のプレッシャーから解放され車窓の景色を眺めながら美瑛の空気感に浸る。そんな「スマートな旅」がここから始まります。車窓から流れる日本一とも称される「白樺街道」の景色を眺めながら、自分だけのペースで好きな場所に降り立ち、北の大地の息吹を肌で感じる、贅沢な体験が始まります。
02
フリーパス詳細情報と旅の始まり
タイムスケジュール
旭川駅9:38発 → 美瑛駅前 10:12着(JR富良野線)
※電車やバスの運行時刻や運賃は、季節やダイヤ改正によって変更になる場合があります。ご出発前に必ず公式ホームページにて最新の時刻表をご確認ください。
※電車やバスの運行時刻や運賃は、季節やダイヤ改正によって変更になる場合があります。ご出発前に必ず公式ホームページにて最新の時刻表をご確認ください。
最初にチェック!パスの基本スペック・買い方・使い方ガイド
美瑛の奥深い魅力を探求する旅に出発する前に、まずはこの旅の最強の相棒となる「美瑛・白金1日フリーパス」の詳細情報をしっかりと頭に入れておきましょう。このパスのシステムを理解することが、旅を成功に導く第一歩となります。
フリーパスの料金設定(2026年5月現在)
●大人 (中学生以上) :¥2,000
●子供 (小学生) :¥1,000
●子供 (小学生) :¥1,000
対象路線
道北バスが運行する以下の路線において、指定区間内が一日乗り降り自由となります。
●39番、42番 美瑛白金線(区間:美瑛駅〜白金青い池〜白金温泉〜国立大雪青年の家)
●39番、42番 美瑛白金線(区間:美瑛駅〜白金青い池〜白金温泉〜国立大雪青年の家)
フリーパスのメリット
美瑛駅から白金温泉までの通常の往復バス運賃や現金払いの手間を考慮すると、青い池と白金温泉を往復するだけでも、このフリーパス(2,000円)には十分な価値があります。
さらに、途中の道の駅「びえい白金ビルケ」でランチのために途中下車したり、少し手前のバス停で降りて森の中を散策したりと、気ままに乗り降りを楽しむほど、フリーパスならではの魅力がさらに広がっていきます。
このパスの真の価値は価格面だけではなく路線バス特権とも言えるスムーズな移動です。
夏の青い池周辺は、マイカーやレンタカーの駐車場待ちで長蛇の列ができ、駐車するだけで数十分から1時間近く時間を要してしまうことも珍しくありません。
しかし路線バスであれば、駐車場に並ぶ時間が不要。貴重な観光時間を浪費するリスクを回避できます。
さらに、途中の道の駅「びえい白金ビルケ」でランチのために途中下車したり、少し手前のバス停で降りて森の中を散策したりと、気ままに乗り降りを楽しむほど、フリーパスならではの魅力がさらに広がっていきます。
このパスの真の価値は価格面だけではなく路線バス特権とも言えるスムーズな移動です。
夏の青い池周辺は、マイカーやレンタカーの駐車場待ちで長蛇の列ができ、駐車するだけで数十分から1時間近く時間を要してしまうことも珍しくありません。
しかし路線バスであれば、駐車場に並ぶ時間が不要。貴重な観光時間を浪費するリスクを回避できます。
購入方法の選択肢
購入方法は、旅のスタイルに合わせて以下の2つから選べます。
1.デジタルチケット(スマートフォン購入)※推奨
道北バス公式のデジタルチケット販売サイトから、クレジットカードを利用してスマートフォン上で購入する方法です。24時間いつでもどこでも購入可能で、乗車当日の朝、ベッドの中で買うこともできます。紙のチケットのように紛失する心配がなく、乗降時のやり取りも画面を見せるだけと非常にスマートです。
2.窓口での紙チケット購入
スマートフォンでの操作が不安な方や、記念に紙の切符を手元に残したい方は、JR美瑛駅にすぐそばの「美瑛町観光案内所(四季の情報館)」「GIOVANNI」で購入が可能です。窓口のスタッフからその日の天候や花の見頃など、ガイドブックには載っていないリアルタイムな観光情報を直接聞けるという、対面ならではのメリットもあります。
1.デジタルチケット(スマートフォン購入)※推奨
道北バス公式のデジタルチケット販売サイトから、クレジットカードを利用してスマートフォン上で購入する方法です。24時間いつでもどこでも購入可能で、乗車当日の朝、ベッドの中で買うこともできます。紙のチケットのように紛失する心配がなく、乗降時のやり取りも画面を見せるだけと非常にスマートです。
デジタルチケットの購入はこちら!
スマートフォンでの操作が不安な方や、記念に紙の切符を手元に残したい方は、JR美瑛駅にすぐそばの「美瑛町観光案内所(四季の情報館)」「GIOVANNI」で購入が可能です。窓口のスタッフからその日の天候や花の見頃など、ガイドブックには載っていないリアルタイムな観光情報を直接聞けるという、対面ならではのメリットもあります。
フリーパスの使い方と乗車の心得
路線バスは「後乗り・前降り」が基本。乗車時に整理券発行機から必ず「整理券」を1枚取ります(デジタルチケットの場合でも、乗車区間の証明のために整理券が必要です)。
そして目的地に到着し降車する際、運転席横の運賃箱に整理券を入れ、同時にスマートフォンのデジタルチケット画面(または紙のパス)を運転手にしっかりと提示します。
小銭を探して財布を漁る焦りや、両替機にお札が通らず後ろの乗客を待たせてしまう気まずさ。バス特有のプレッシャーから解放されるキャッシュレス体験は、精神的なゆとりを生み出し、旅全体の満足度を大きく向上させてくれるはずです。
美瑛駅前出発〜車窓の「白樺街道」に心踊る
タイムスケジュール
●美瑛駅前 10:34発 → 白金青い池入口 10:56着(道北バス39番 白金線)
※バスの時刻は変更になることがあります。最新の時刻表は道北バスのホームページをご参照ください。
※バスの時刻は変更になることがあります。最新の時刻表は道北バスのホームページをご参照ください。
美瑛の玄関口、美瑛駅前から出発
旅の本格的なスタート地点は、JR美瑛駅。1952年(昭和27年)に建てられたこの駅舎は、地元で採掘される「美瑛軟石」を用いた重厚かつ温かみのある石造りが特徴で、日本有数の美しい駅舎として知られています。
駅前広場も統一感のあるデザインで整備されており、これから始まる旅への期待感を静かに高めてくれます。
美瑛駅からバス停までの行き方(動画)
美瑛駅からバス停までの行き方(動画)
美瑛駅を出発して商店や住宅が途切れると、目の前に広がるのは、なだらかな起伏を繰り返す広大な丘陵地帯。ジャガイモの白い花、秋播き小麦の黄金色、ビートの深い緑など、農作物が織りなす色彩がパッチワークのように大地を彩ります。
これらは決して観光用に作られたものではなく、美瑛の農家の人々が厳しい自然と向き合い、代々受け継いできた農業の営みそのものが生み出した「生きた芸術」です。 バスは十勝岳連峰の麓に向かって緩やかな上り坂を進んでいきます。天気に恵まれれば、進行方向の正面や左手の車窓に、標高2,000メートル級の山々が連なる大雪山国立公園の雄大な姿が迫ってきます。
主峰である十勝岳は現在も活発な火山活動を続けており、山頂付近から白い噴煙を上げている様子をバスの中から確認できることもあります。
美瑛市街から青い池へと向かう道中、この路線の最大のハイライトとも言える絶景区間が「白樺街道」です。バスが市街地を抜け、山麓に近づくにつれて、道路の両脇を真っ白な幹を持つ白樺(シラカバ)の木々が覆い尽くし始めます。その長さはなんと約4kmにも及びます。
バスの車窓から見る白樺街道は、言葉を失うほどの美しさです。初夏から夏にかけては、目に沁みるような若葉の緑と、白樺の純白の樹皮との強烈なコントラストが視界に飛び込んできます。
窓を少し開ければ、森を吹き抜ける涼やかな風が車内に入り込み、かすかに土と葉の青々しい香りが鼻をくすぐります。
太陽の光が木漏れ日となって車内に差し込み、光と影が次々と交錯する様は、まるで緑色のトンネルの中を飛ぶように走っている感覚に陥ります。
自分でレンタカーを運転している場合、この一本道は意外と交通量が多く、前後の車に気を取られて脇見運転をすることは許されません。 しかし、路線バスであればバスの座席から、運転のストレスを一切感じることなく、カメラのシャッターを切ったり、森の美しさに浸ったりすることができます。
これらは決して観光用に作られたものではなく、美瑛の農家の人々が厳しい自然と向き合い、代々受け継いできた農業の営みそのものが生み出した「生きた芸術」です。 バスは十勝岳連峰の麓に向かって緩やかな上り坂を進んでいきます。天気に恵まれれば、進行方向の正面や左手の車窓に、標高2,000メートル級の山々が連なる大雪山国立公園の雄大な姿が迫ってきます。
主峰である十勝岳は現在も活発な火山活動を続けており、山頂付近から白い噴煙を上げている様子をバスの中から確認できることもあります。
美瑛市街から青い池へと向かう道中、この路線の最大のハイライトとも言える絶景区間が「白樺街道」です。バスが市街地を抜け、山麓に近づくにつれて、道路の両脇を真っ白な幹を持つ白樺(シラカバ)の木々が覆い尽くし始めます。その長さはなんと約4kmにも及びます。
バスの車窓から見る白樺街道は、言葉を失うほどの美しさです。初夏から夏にかけては、目に沁みるような若葉の緑と、白樺の純白の樹皮との強烈なコントラストが視界に飛び込んできます。
窓を少し開ければ、森を吹き抜ける涼やかな風が車内に入り込み、かすかに土と葉の青々しい香りが鼻をくすぐります。
太陽の光が木漏れ日となって車内に差し込み、光と影が次々と交錯する様は、まるで緑色のトンネルの中を飛ぶように走っている感覚に陥ります。
自分でレンタカーを運転している場合、この一本道は意外と交通量が多く、前後の車に気を取られて脇見運転をすることは許されません。 しかし、路線バスであればバスの座席から、運転のストレスを一切感じることなく、カメラのシャッターを切ったり、森の美しさに浸ったりすることができます。
03
白金青い池:鏡のような水面に映る、夏の空とカラマツ
タイムスケジュール
●白金青い池入口 10:56着
※バス停「白金青い池入口」で下車。ここから青い池までは徒歩数分です。
※バス停「白金青い池入口」で下車。ここから青い池までは徒歩数分です。
「白金青い池入口」のバス停で下車すると、そこは静かな森の入り口です。バス利用者は専用の降車スペースからスムーズに散策路へと足を踏み入れることができます。
この「タイムロスがない」という効率の良さも、フリーパス利用の密かな醍醐味と言えるでしょう。
バス停から青い池へと続く白樺の小道を数分ほど歩きます。足元にはウッドチップが敷き詰められており、歩くたびにフカフカとした感触とともに、森の心地よい香りが漂ってきます。 青い池は、訪れる時間帯やその日の天候、季節によって全く異なる表情を見せてくれます。午前中から正午にかけては、太陽の光が真上から差し込むため、青みが最も強く、明るいターコイズブルーに輝きます。
風のない穏やかな日には水面がまるで巨大な鏡のようになり、周囲の緑や枯れ木、そして青空の白い雲までもが完璧にリフレクション(反射)し、上下対称の不思議な世界を作り出します。 池の周囲に整備された遊歩道を進んでいくと、見る角度によっても水の色が微妙に変化していくことに気づくでしょう。一番奥まで進むと、池の水が美瑛川へと流れ出る合流地点にたどり着きます。
静寂に包まれた池とは対照的に、勢いよく流れる川の水もまた鮮やかな「ブルーリバー」であり、自然の力強さを感じさせます。 神秘の青を目に焼き付けた後は、駐車場に併設されている売店へ立ち寄りましょう。ここでぜひ味わいたいのが、青い池の色をモチーフにした名物「青い池ソフトクリーム」や「青い池サイダー」です。
ほんのりとラムネ味がする爽やかなソフトクリームは、初夏の陽気の中で火照った体を優しく冷ましてくれます。
「次のバスまであと20分あるから、ベンチに座ってゆっくりソフトクリームを食べよう」。そんな風に時間を贅沢に使えるのも、あらかじめ帰りの足が確保されているフリーパスならではの安心感です。
レンタカーの返却時間や、慣れない山道の運転を気にする必要はありません。ただ目の前の絶景と、美瑛の空気だけを存分に味わうことができるのです。
バス停から青い池へと続く白樺の小道を数分ほど歩きます。足元にはウッドチップが敷き詰められており、歩くたびにフカフカとした感触とともに、森の心地よい香りが漂ってきます。 青い池は、訪れる時間帯やその日の天候、季節によって全く異なる表情を見せてくれます。午前中から正午にかけては、太陽の光が真上から差し込むため、青みが最も強く、明るいターコイズブルーに輝きます。
風のない穏やかな日には水面がまるで巨大な鏡のようになり、周囲の緑や枯れ木、そして青空の白い雲までもが完璧にリフレクション(反射)し、上下対称の不思議な世界を作り出します。 池の周囲に整備された遊歩道を進んでいくと、見る角度によっても水の色が微妙に変化していくことに気づくでしょう。一番奥まで進むと、池の水が美瑛川へと流れ出る合流地点にたどり着きます。
静寂に包まれた池とは対照的に、勢いよく流れる川の水もまた鮮やかな「ブルーリバー」であり、自然の力強さを感じさせます。 神秘の青を目に焼き付けた後は、駐車場に併設されている売店へ立ち寄りましょう。ここでぜひ味わいたいのが、青い池の色をモチーフにした名物「青い池ソフトクリーム」や「青い池サイダー」です。
ほんのりとラムネ味がする爽やかなソフトクリームは、初夏の陽気の中で火照った体を優しく冷ましてくれます。
04
不動の滝・白ひげの滝:知る人ぞ知る森の奥の涼と躍動
タイムスケジュール
●白金青い池入口 12:16発 → 白金温泉 12:20着(道北バス39番 白金線)
※青い池から不動の滝へは、バスを待たずに徒歩で向かうことも可能です(約2km、徒歩30分程度)。体力や当日の天候に合わせてお選びください。今回はバスを利用して白金温泉エリアへ向かうルートとします。
※青い池から不動の滝へは、バスを待たずに徒歩で向かうことも可能です(約2km、徒歩30分程度)。体力や当日の天候に合わせてお選びください。今回はバスを利用して白金温泉エリアへ向かうルートとします。
青い池からバスに乗り込み、さらに十勝岳の山麓深く、白金温泉へと向かいます。乗車時間はわずか4分ほどですが、この道中にも見逃せない隠れた名所が存在します。
それが、白金温泉の手前に位置する「不動の滝」です。
※体力に余裕がある方は、青い池から白樺の森を抜けて徒歩でアクセスするか、白金温泉到着後に散策がてら戻ってくるのもおすすめです。
青い池の華やかな賑わいとは打って変わり、不動の滝は鬱蒼とした深い原生林の中にひっそりと佇んでいます。道路脇の入り口から林道に足を踏み入れると、外界の音がスッと消え、代わりに野鳥のさえずりと、遠くから重低音のように響く水の音が耳に届き始めます。
バスが終点近くの「白金温泉」停留所に到着したら、温泉街のシンボルでもあり、青い池の源流でもある「白ひげの滝」へと向かいます。バス停から徒歩わずか3分ほどの場所にある「ブルーリバー橋」という鉄橋の上から、この滝を見下ろす形で全貌を鑑賞することができます。
白ひげの滝は、川を流れてくる一般的な滝とは全く異なる特異な構造をしています。なんと、落差約30メートルの切り立った崖の岩の隙間から、十勝岳の伏流水(地下水)が直接、無数の細い筋となって噴き出し、眼下の美瑛川へと激しく注ぎ込んでいるのです。
その幾筋もの白い水流が、まるで老人の白い髭(ひげ)のように見えることから、この名が付けられました。このように地下水が直接崖から湧き出して滝になっている「潜流瀑(せんりゅうばく)」は、日本国内でも大変珍しい地形です。
この滝のもう一つの凄みは、滝壺から続く川の色彩です。岩肌を叩きつけるように落ちた白い水しぶきが、川の水と混ざり合った瞬間、見事なまでのコバルトブルーへと変化します。これが「ブルーリバー」と呼ばれる所以であり、先ほど見てきた青い池のあの神秘的な青色は、まさにここから生み出されているのです。
それが、白金温泉の手前に位置する「不動の滝」です。
※体力に余裕がある方は、青い池から白樺の森を抜けて徒歩でアクセスするか、白金温泉到着後に散策がてら戻ってくるのもおすすめです。
青い池の華やかな賑わいとは打って変わり、不動の滝は鬱蒼とした深い原生林の中にひっそりと佇んでいます。道路脇の入り口から林道に足を踏み入れると、外界の音がスッと消え、代わりに野鳥のさえずりと、遠くから重低音のように響く水の音が耳に届き始めます。
バスが終点近くの「白金温泉」停留所に到着したら、温泉街のシンボルでもあり、青い池の源流でもある「白ひげの滝」へと向かいます。バス停から徒歩わずか3分ほどの場所にある「ブルーリバー橋」という鉄橋の上から、この滝を見下ろす形で全貌を鑑賞することができます。
白ひげの滝は、川を流れてくる一般的な滝とは全く異なる特異な構造をしています。なんと、落差約30メートルの切り立った崖の岩の隙間から、十勝岳の伏流水(地下水)が直接、無数の細い筋となって噴き出し、眼下の美瑛川へと激しく注ぎ込んでいるのです。
その幾筋もの白い水流が、まるで老人の白い髭(ひげ)のように見えることから、この名が付けられました。このように地下水が直接崖から湧き出して滝になっている「潜流瀑(せんりゅうばく)」は、日本国内でも大変珍しい地形です。
この滝のもう一つの凄みは、滝壺から続く川の色彩です。岩肌を叩きつけるように落ちた白い水しぶきが、川の水と混ざり合った瞬間、見事なまでのコバルトブルーへと変化します。これが「ブルーリバー」と呼ばれる所以であり、先ほど見てきた青い池のあの神秘的な青色は、まさにここから生み出されているのです。
05
白金温泉でランチと休息:源泉かけ流しの湯と美瑛産小麦のうどん
タイムスケジュール
●12:20〜14:40頃
絶景の連続で心が満たされた後は、美瑛の恵みで胃袋と体を満たす時間です。ここ白金温泉は、昭和初期の1933年に泥流の跡地から発見された歴史ある温泉郷です。
当時の町長が「泥土の中から貴重なプラチナ(白金)を見つけた思いだ」と語ったことが、その名の由来と言われています。 この温泉の最大の魅力は、なんといってもその泉質の良さです。マグネシウム・カルシウム・ナトリウムを含む硫酸塩・塩化物泉で、地下から湧き出したばかりの源泉は無色透明ですが、 空気に触れることで酸化し、独特の茶褐色や緑褐色へと変化します。古くから「杖忘れの湯(神経痛などで杖をついてきた人が、帰りには杖を忘れて歩けるようになるほど効能が高いという意味)」と称されるほど、 体の芯からしっかりと温まり、疲労回復や冷え性、切り傷などに抜群の効能を発揮します。
温泉街にある複数のホテルや旅館では、宿泊客以外でも日帰り入浴(立ち寄り湯)を受け付けています。源泉100%かけ流しの贅沢な湯船にゆっくりと身を沈め、 窓の外に広がる原生林や十勝岳連峰を眺めながら、旅の疲れをじんわりと癒やす至福のひととき。
フリーパスの旅程なら、帰りの運転を気にして急ぐ必要がないため、湯上がりも休憩所でうたた寝をするほどのんびり過ごすことができます。
当時の町長が「泥土の中から貴重なプラチナ(白金)を見つけた思いだ」と語ったことが、その名の由来と言われています。 この温泉の最大の魅力は、なんといってもその泉質の良さです。マグネシウム・カルシウム・ナトリウムを含む硫酸塩・塩化物泉で、地下から湧き出したばかりの源泉は無色透明ですが、 空気に触れることで酸化し、独特の茶褐色や緑褐色へと変化します。古くから「杖忘れの湯(神経痛などで杖をついてきた人が、帰りには杖を忘れて歩けるようになるほど効能が高いという意味)」と称されるほど、 体の芯からしっかりと温まり、疲労回復や冷え性、切り傷などに抜群の効能を発揮します。
温泉街にある複数のホテルや旅館では、宿泊客以外でも日帰り入浴(立ち寄り湯)を受け付けています。源泉100%かけ流しの贅沢な湯船にゆっくりと身を沈め、 窓の外に広がる原生林や十勝岳連峰を眺めながら、旅の疲れをじんわりと癒やす至福のひととき。
フリーパスの旅程なら、帰りの運転を気にして急ぐ必要がないため、湯上がりも休憩所でうたた寝をするほどのんびり過ごすことができます。
美瑛の恵みを食す。ご当地グルメ「美瑛カレーうどん」
温泉で汗を流した後は、お待ちかねのランチタイムです。白金温泉に立ち寄ったならば、絶対に外せないご当地グルメがあります。それが「美瑛カレーうどん」です。
美瑛町は、美しい景観だけでなく、日本有数の小麦の生産地でもあります。地元産小麦の風味を最大限に活かし、町おこしの一環として開発されたのがこのカレーうどんです。
ただのカレーうどんと侮るなかれ、この料理を提供するには、美瑛町が定めた非常に厳格なルールをクリアしなければなりません。 例えば、「美瑛産小麦『香麦(こうむぎ)』を100%使用した麺であること」「具材の豚肉や野菜はすべて美瑛産、もしくは北海道産を使用すること」「美瑛産の牛乳を添えること」など、細部にまで地産地消へのこだわりが詰まっています。
温泉街のホテルや食堂で提供される美瑛カレーうどんは、つけ麺スタイルであったり、チーズがたっぷりと乗った焼きカレーうどんであったりと、店舗によって様々なアレンジが加えられています。 もっちりとしたコシのあるうどんに、美瑛の甘い野菜が溶け込んだスパイシーかつマイルドなカレールーが絡み合う味わいは絶品。付け合わせの冷たい美瑛牛乳が、カレーのスパイスをまろやかに中和してくれます。
美瑛町は、美しい景観だけでなく、日本有数の小麦の生産地でもあります。地元産小麦の風味を最大限に活かし、町おこしの一環として開発されたのがこのカレーうどんです。
ただのカレーうどんと侮るなかれ、この料理を提供するには、美瑛町が定めた非常に厳格なルールをクリアしなければなりません。 例えば、「美瑛産小麦『香麦(こうむぎ)』を100%使用した麺であること」「具材の豚肉や野菜はすべて美瑛産、もしくは北海道産を使用すること」「美瑛産の牛乳を添えること」など、細部にまで地産地消へのこだわりが詰まっています。
温泉街のホテルや食堂で提供される美瑛カレーうどんは、つけ麺スタイルであったり、チーズがたっぷりと乗った焼きカレーうどんであったりと、店舗によって様々なアレンジが加えられています。 もっちりとしたコシのあるうどんに、美瑛の甘い野菜が溶け込んだスパイシーかつマイルドなカレールーが絡み合う味わいは絶品。付け合わせの冷たい美瑛牛乳が、カレーのスパイスをまろやかに中和してくれます。
06
びえい白金ビルケ:道の駅で美瑛の”今”を体感する
タイムスケジュール
●白金温泉 14:42発 → 白金ビルケ 14:47着(道北バス39番 白金線)
※バス停「白金ビルケ」で下車。道の駅はバス停の目の前にあります。
※バス停「白金ビルケ」で下車。道の駅はバス停の目の前にあります。
白金温泉の良質な湯とカレーうどんで心身ともにリフレッシュした後は、再び道北バスに乗り込み、美瑛市街地方面へと山を下ります。
行きに登ってきた白樺街道の緩やかな下り坂は、午後になると太陽の角度が変わり、午前中とはまた違った柔らかな光が森に差し込みます。
10分少々バスに揺られ、「白金ビルケ」の停留所で途中下車をしましょう。ここにあるのが、2018年に大規模なリニューアルを経てオープンした道の駅「びえい白金ビルケ」です。 かつての「白金インフォメーションセンター」が、美瑛の新しい観光のハブ施設として生まれ変わり、今や連日多くの観光客で賑わう大人気スポットとなっています。 目的地までの往復だけでなく、こうした「道中にある魅力的な施設に、運賃を気にすることなくふらりと立ち寄れる」ことこそが、1日フリーパスが持つ最大の強みです。
広大な敷地を持つ白金ビルケは、背後に深い森を背負い、目の前には美しく整備された芝生広場が広がっています。施設内に入ると、まず目を引くのが洗練されたショップの数々です。 美瑛の特産品やお土産を扱うコーナーでは、青い池にちなんだ「青い池サイダー」や「青い池煎餅」、美しいコバルトブルーの雑貨などがズラリと並びます。
美瑛産のトマトジュースや、地元の農家が手作りしたジャムなど、ここでしか手に入らないローカルな品々はお土産に最適です。
行きに登ってきた白樺街道の緩やかな下り坂は、午後になると太陽の角度が変わり、午前中とはまた違った柔らかな光が森に差し込みます。
10分少々バスに揺られ、「白金ビルケ」の停留所で途中下車をしましょう。ここにあるのが、2018年に大規模なリニューアルを経てオープンした道の駅「びえい白金ビルケ」です。 かつての「白金インフォメーションセンター」が、美瑛の新しい観光のハブ施設として生まれ変わり、今や連日多くの観光客で賑わう大人気スポットとなっています。 目的地までの往復だけでなく、こうした「道中にある魅力的な施設に、運賃を気にすることなくふらりと立ち寄れる」ことこそが、1日フリーパスが持つ最大の強みです。
広大な敷地を持つ白金ビルケは、背後に深い森を背負い、目の前には美しく整備された芝生広場が広がっています。施設内に入ると、まず目を引くのが洗練されたショップの数々です。 美瑛の特産品やお土産を扱うコーナーでは、青い池にちなんだ「青い池サイダー」や「青い池煎餅」、美しいコバルトブルーの雑貨などがズラリと並びます。
美瑛産のトマトジュースや、地元の農家が手作りしたジャムなど、ここでしか手に入らないローカルな品々はお土産に最適です。
さらに施設内には、アウトドアブランド「THE NORTH FACE」のポップアップストアも併設されており、
美瑛の自然にインスパイアされた限定デザインのTシャツやアイテムなど、アウトドア好きにはたまらないラインナップが揃っています。
そして、小腹が空いている方や、こだわりのグルメを楽しみたい方におすすめなのが、敷地内にあるハンバーガーショップ「BETWEEN THE BREAD(ビトゥイーン ザ ブレッド)」です。
森の中に佇むおしゃれな山小屋風の店舗では、美瑛産の小麦を使った特注のバンズに、北海道産の肉厚なパティ、そして美瑛の新鮮なトマトやレタスを豪快に挟み込んだ、本格的なグルメバーガーを味わうことができます。
テイクアウトして、外の芝生広場にあるベンチや、木陰に設置されたハンモックに揺られながら頬張るハンバーガーは格別です。
風の音と鳥のさえずりをBGMに、冷たいドリンクで喉を潤す。次のバスの時間が来るまで、とびきり優雅な午後のひとときをお過ごしください。
07
美瑛駅前:バス待ちの時間を彩る「駅前カフェ巡り」とまとめ
タイムスケジュール
●白金ビルケ 15:51発 → 美瑛駅前 16:14着(道北バス39番 白金線)
● ※美瑛駅前に到着。帰りのJR線や、旭川方面へのバスの待ち時間を利用して、駅周辺を散策します。
● ※美瑛駅前に到着。帰りのJR線や、旭川方面へのバスの待ち時間を利用して、駅周辺を散策します。
白金ビルケからバスに乗り、のどかな農村風景を抜け、美瑛駅前へ。
バスを降りると、西に傾き始めた太陽の光が、美瑛軟石で造られた駅舎をオレンジ色に優しく照らし出しています。朝の出発時とは違う、どこかノスタルジックで温かみのある風景がそこにはあります。
「ああ、いい旅だった」とすぐに帰路に着くのも良いですが、もし帰りの列車や旭川方面へのバスまで1時間以上の待ち時間があるなら、それは美瑛の深い魅力にもう一歩踏み込むためのボーナスタイム。
実は、美瑛駅の周辺には、農業の町ならではの素材にこだわった名店や、ハイセンスなカフェが密集しているのです。
まず足を運びたいのが、美瑛駅から徒歩10分ほどの場所にある「美瑛選果(びえいせんか)」です。ここはJAびえい(美瑛町農業協同組合)が直営するアンテナショップで、まさに美瑛の食のショールームと言える場所です。
バスを降りると、西に傾き始めた太陽の光が、美瑛軟石で造られた駅舎をオレンジ色に優しく照らし出しています。朝の出発時とは違う、どこかノスタルジックで温かみのある風景がそこにはあります。
「ああ、いい旅だった」とすぐに帰路に着くのも良いですが、もし帰りの列車や旭川方面へのバスまで1時間以上の待ち時間があるなら、それは美瑛の深い魅力にもう一歩踏み込むためのボーナスタイム。
実は、美瑛駅の周辺には、農業の町ならではの素材にこだわった名店や、ハイセンスなカフェが密集しているのです。
まず足を運びたいのが、美瑛駅から徒歩10分ほどの場所にある「美瑛選果(びえいせんか)」です。ここはJAびえい(美瑛町農業協同組合)が直営するアンテナショップで、まさに美瑛の食のショールームと言える場所です。
洗練されたガラス張りの店内には、その日の朝に収穫されたばかりの朝採れアスパラガスや、
糖度が驚くほど高いとうもろこし、越冬じゃがいもなど、季節ごとの最高品質の野菜が並びます。
さらに併設された工房では、美瑛産小麦を100%使用したパンが焼き上げられており、 中でも水を使わずスイートコーンの水分と甘みだけで焼き上げた「コーンぱん」や、数種類の豆がぎっしりと詰まった「豆ぱん」は、焼き上がりの時間に合わせて行列ができるほどの幻の逸品です。
もし運良く巡り会えたら、迷わず購入することをおすすめします。 歩き疲れた体を休め、今日一日の出来事を振り返るなら、駅周辺のカフェへ立ち寄りましょう。
さらに併設された工房では、美瑛産小麦を100%使用したパンが焼き上げられており、 中でも水を使わずスイートコーンの水分と甘みだけで焼き上げた「コーンぱん」や、数種類の豆がぎっしりと詰まった「豆ぱん」は、焼き上がりの時間に合わせて行列ができるほどの幻の逸品です。
もし運良く巡り会えたら、迷わず購入することをおすすめします。 歩き疲れた体を休め、今日一日の出来事を振り返るなら、駅周辺のカフェへ立ち寄りましょう。
Cafe uphill BIEI.(アップヒル)
美瑛の丘の風景をこよなく愛するオーナーが営む、落ち着いた雰囲気のカフェです。
自家焙煎のこだわりのコーヒーは、注文を受けてから豆を挽き、丁寧にハンドドリップで淹れられます。 店内には美瑛の美しい風景写真が飾られており、静かに流れるジャズを聴きながら、芳醇なコーヒーの香りに包まれる時間は、まさに大人だけの贅沢。
自家製のケーキとともに、旅の思い出をノートに書き留めたくなるような空間です。
自家焙煎のこだわりのコーヒーは、注文を受けてから豆を挽き、丁寧にハンドドリップで淹れられます。 店内には美瑛の美しい風景写真が飾られており、静かに流れるジャズを聴きながら、芳醇なコーヒーの香りに包まれる時間は、まさに大人だけの贅沢。
自家製のケーキとともに、旅の思い出をノートに書き留めたくなるような空間です。
洋食とCafe じゅんぺい
美瑛町民のソウルフードであり、全国からファンが訪れる名店「じゅんぺい」。
名物の「エビ丼(サクサクのエビフライが乗った丼)」が有名ですが、 実はカフェとしての利用も非常に満足度が高いお店です。木の温もりが溢れるレトロな店内で、自家製のパフェやプリン、美味しい紅茶をいただくことができます。
人気店のためランチタイムは非常に混雑しますが、夕方のカフェタイムであれば比較的スムーズに入店できることが多く、狙い目です。
名物の「エビ丼(サクサクのエビフライが乗った丼)」が有名ですが、 実はカフェとしての利用も非常に満足度が高いお店です。木の温もりが溢れるレトロな店内で、自家製のパフェやプリン、美味しい紅茶をいただくことができます。
人気店のためランチタイムは非常に混雑しますが、夕方のカフェタイムであれば比較的スムーズに入店できることが多く、狙い目です。
08
まとめ
神秘的な「白金青い池」の絶景から始まり、大地のエネルギーを感じる「白ひげの滝」、源泉かけ流しの「白金温泉」での癒やし、そして地元の食を堪能する道の駅や駅前カフェ巡り。
「青い池に行きたい」という願いをきっかけに、周辺の温泉やグルメまでを数珠つなぎに楽しめるのが、このフリーパスの醍醐味。あなたの美瑛旅行を「単なる移動」から「発見に満ちた物語」へと変えてくれます。
さあ、あなたもスマホを片手に道北バスで美瑛の奥深い魅力を探しに出かけませんか?
「青い池に行きたい」という願いをきっかけに、周辺の温泉やグルメまでを数珠つなぎに楽しめるのが、このフリーパスの醍醐味。あなたの美瑛旅行を「単なる移動」から「発見に満ちた物語」へと変えてくれます。
さあ、あなたもスマホを片手に道北バスで美瑛の奥深い魅力を探しに出かけませんか?
ライター情報
原田啓介(はらだけいすけ)
北海道遠別町出身。札幌市にて営業職として5年間勤務。その後地域おこし協力隊として遠別町にUターンし、NPO法人えんおこを設立。まちづくり事業に関わりながら道内各地の写真撮影、ライティング、デザイン、イラストなどの制作を請け負っている。
北海道遠別町出身。札幌市にて営業職として5年間勤務。その後地域おこし協力隊として遠別町にUターンし、NPO法人えんおこを設立。まちづくり事業に関わりながら道内各地の写真撮影、ライティング、デザイン、イラストなどの制作を請け負っている。